WordPressサイトの調査で、複数の不正ファイルと不正インデックスを確認した事例です。不正改ざんへの対応、プラグイン更新、不正インデックスの削除申請を実施しました。また、対象サイトとは別のサイトで、Welcart e-Commerce 2.5.4に該当する脆弱性情報が確認されています。
対応概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応サイト数 | 1サイト |
| 対応時期 | 2025年6月2日 |
| WordPress | 6.8.1 |
| 不正ファイル | ff.php、radio.php、1.txtなどを確認 |
| 脆弱性 | 別サイトのWelcart e-Commerce 2.5.4で脆弱性情報を確認 |
| 不正インデックス | あり。削除申請を実施 |
| 主な対応 | 不正改ざん対応、プラグイン更新、不正インデックス削除申請 |
調査で確認された内容
対象のWordPressサイトを調査したところ、WordPress本体やサイト内に複数の不正改ざん箇所が確認されました。あわせて、検索エンジンに不正インデックスが登録されている状態も確認しています。
また、対象サイトとは別のサイトでは、Welcart e-Commerce 2.5.4が使用されていました。このバージョンは、調査時に確認された「2.11.10未満」を対象とする脆弱性情報に該当していました。
確認された不正ファイル
不正改ざん検査では、以下のファイルについて削除または修正を実施しました。
| ファイル名 |
|---|
| ff.php |
| .htaccess |
| wp-blog-header.php |
| wp-cron.php |
| about.php |
| index.php |
| radio.php |
| 1.txt |
WordPress標準で使用される名称のファイルも含まれているため、ファイル名だけではなく、実際の内容を確認したうえで改ざんへの対応を行っています。
確認された脆弱性
調査では、対象サイトとは別のサイトで使用されていたWelcart e-Commerceに脆弱性情報が確認されました。
| プラグイン | 調査時バージョン | 確認された内容 |
|---|---|---|
| Welcart e-Commerce | 2.5.4 | 2.11.10未満が対象となる脆弱性。情報の取得や改ざんにつながるおそれがある脆弱性情報(JVNDB-2025-001610) |
古いバージョンのプラグインを継続して利用すると、公開されている脆弱性が攻撃に利用されるリスクが高まるため、脆弱性情報と現在のバージョンをあわせて確認することが重要です。
実施したマルウェア駆除・復旧作業
- 不正改ざん箇所の検査と削除・修正
- WordPress本体のバージョン確認
- プラグインのアップデート
- 未使用・不要プラグインの整理・削除
- 不正インデックスの確認
- 不正インデックスの削除申請
WordPress・プラグイン・テーマの確認・更新内容
WordPress本体は6.8.1で、バージョン変更は実施していません。
更新を実施したプラグインは以下のとおりです。
| 対象 | 作業前 | 作業後 |
|---|---|---|
| Akismet Anti-spam: Spam Protection | 5.3.3 | 5.4 |
| Slim Maintenance Mode | 1.4.3 | 1.4.4 |
プラグイン更新後、サイト内のプラグイン構成についても整理を実施しました。
不正インデックスへの対応
調査時には不正インデックスの登録が確認されました。
サイト内の不正改ざんへの対応とあわせて、不正インデックスの削除申請を実施し、6月2日に申請作業を完了しています。
対応結果
サイト内で確認された不正改ざん箇所への削除・修正を行い、必要なプラグイン対応を実施しました。
あわせて、検索エンジンに登録されていた不正インデックスについて削除申請を行い、一連のマルウェア駆除・復旧作業を完了しました。
再発防止について
WordPressのセキュリティ対策では、WordPress本体だけでなく、プラグインやテーマも継続して更新し、公開されている脆弱性を放置しないことが重要です。
定期的なバックアップとマルウェア検査を行い、使用中のプラグインに脆弱性情報が公開されていないか確認することで、改ざんや不正ファイルの早期発見につながります。
WordPressのマルウェア感染でお困りの方へ
救急WEBでは、WordPressのマルウェア駆除、サイト改ざんの調査・復旧、不正ファイルの削除、不正リダイレクトや不正インデックスへの対応、脆弱性の確認などを行っています。
WordPressサイトに不審なファイルや検索結果への身に覚えのないページ登録などが確認された場合は、サイト内の調査とあわせて、WordPress本体・プラグイン・テーマの状態を確認することが重要です。
