WordPressサイト1件を対象に、不正改ざん検査とマルウェア駆除を実施した事例です。index.phpなどの不正ファイルを確認し、脆弱性対象バージョンだったUpdraftPlusとAll-in-One WP Migrationを更新しました。不正インデックスの登録も確認され、対象URLへの404対応を実施しています。
対応概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応サイト数 | 1サイト |
| 対応時期 | 2025年7月4日 |
| WordPress | 6.8.1 |
| 不正ファイル | .htaccess、index.php |
| 確認された脆弱性 | UpdraftPlus、All-in-One WP Migration |
| プラグイン対応 | 脆弱性対象を含む複数プラグインを更新 |
| 不正インデックス | あり。対象URLへの404対応を実施 |
調査で確認された内容
不正改ざん検査では、WordPressを構成するファイルの一部に不正な改ざんが確認されました。あわせて、使用中のプラグインを確認したところ、既知の脆弱性に該当するバージョンのプラグインが2件含まれていました。
また、不正インデックスの登録も確認されたため、マルウェア駆除とプラグイン更新に加えて、該当するURLへのアクセス対策を実施しました。
確認された不正ファイル
| ファイル名 | 確認・対応内容 |
|---|---|
| .htaccess | 削除 |
| index.php | 削除 |
確認された脆弱性
| プラグイン | 調査時バージョン | 確認された内容 |
|---|---|---|
| All-in-One WP Migration | 7.81 | JVNDB-2024-011167。7.87未満が対象となる情報取得に関する脆弱性 |
| UpdraftPlus – バックアップ/復元 | 1.24.3 | CVE-2024-10957。1.23.8~1.24.11が対象となる情報取得・情報改ざんに関する脆弱性 |
このほか、Breadcrumb NavXTは最終更新が6か月前、SEO SIMPLE PACKとWP-PageNaviは7か月前となっており、最新のWordPressとの互換性を含めたセキュリティ上のリスクが確認されました。
実施したマルウェア駆除・復旧作業
- WordPressファイルの不正改ざん検査
- 不正ファイルの削除・修正
- 脆弱性が確認されたプラグインの更新
- 使用中プラグインのアップデート
- 未使用・不要プラグインの整理・削除
- 不正インデックスへのアクセス対策
- WordPress本体のバージョン確認
WordPress・プラグインの確認・更新内容
WordPress本体は6.8.1で、変更は実施していません。
更新を実施した主なプラグインは以下のとおりです。
| 対象 | 作業前 | 作業後 |
|---|---|---|
| All In One WP Security | 5.3.0 | 5.4.1 |
| All-in-One WP Migration | 7.81 | 7.95 |
| Breadcrumb NavXT | 7.3.0 | 7.4.1 |
| Burst Statistics – Privacy-Friendly Analytics for WordPress | 1.6.1 | 2.1.0 |
| Category Order and Taxonomy Terms Order | 1.8.1 | 1.9 |
| Complianz – Terms and Conditions | 1.2.7 | 1.2.8 |
| Complianz | GDPR/CCPA Cookie Consent | 7.0.5 | 7.4.1 |
| Contact Form 7 | 5.9.4 | 6.1 |
| Contact Form CFDB7 | 1.2.7 | 1.3.2 |
| Feeds for YouTube | 2.2.1 | 2.4.0 |
| Really Simple SSL | 8.1.0 | 9.4.1 |
| Reviews Feed | 1.1.2 | 2.1.1 |
| SEO SIMPLE PACK | 3.2.1 | 3.6.2 |
| Smart Custom Fields | 5.0.0 | 5.0.3 |
| Smash Balloon Custom Facebook Feed | 4.2.4 | 4.3.2 |
| Smash Balloon Instagram Feed | 6.3.1 | 6.9.1 |
| UpdraftPlus – バックアップ/復元 | 1.24.3 | 1.25.6 |
| WP Multibyte Patch | 2.9 | 2.9.2 |
| WP-PageNavi | 2.94.1 | 2.94.5 |
| XML Sitemap Generator for Google | 4.1.19 | 4.1.21 |
| カスタム Twitter フィード | 2.2.2 | 2.3.1 |
脆弱性対象だったAll-in-One WP MigrationとUpdraftPlusについても、この更新によって調査時の対象バージョンから新しいバージョンへ変更しています。
不正インデックスへの対応
不正インデックスの登録が確認されたため、「?」を含むURLへのアクセスを404として処理する設定を実施しました。
不正ファイルの駆除だけでなく、検索エンジンに登録された不正URLへのアクセスにも対応しています。
対応結果
不正改ざんが確認されたファイルへの対応と、脆弱性対象を含むプラグインの更新を実施しました。あわせて、不正インデックスに関連するURLへのアクセス対策も行っています。
今回の作業では、ファイルの改ざん確認だけでなく、使用中プラグインのバージョンと脆弱性情報を確認したうえで、WordPress環境全体のセキュリティ対策を進めました。
再発防止について
WordPressでは、本体だけでなくプラグインを継続的に更新し、既知の脆弱性があるバージョンを使用し続けないことが重要です。あわせて、定期的なバックアップ、マルウェア検査、利用しているプラグインの更新状況や互換性の確認を行うことで、サイトのセキュリティ維持につながります。
WordPressのマルウェア感染でお困りの方へ
救急WEBでは、WordPressのマルウェア駆除、不正ファイルやサイト改ざんの調査・復旧、不正リダイレクトや不正インデックスへの対応、脆弱性の確認、復旧後のセキュリティ対策まで対応しています。
WordPressサイトに不審なファイルや検索結果、意図しない改ざんなどが確認された場合は、現在のサイト状態を確認したうえで必要な対応を行います。
