WordPressサイトの不正改ざん検査を行い、50件の不正ファイルを削除・修正しました。調査時にはIntuitive Custom Post Orderをはじめ、All In One SEO Pack、Contact Form 7、Simple Tweetでも脆弱性情報に該当するバージョンを確認。WordPress本体・プラグインの更新、不正インデックスの削除申請まで実施したマルウェア駆除事例です。
対応概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応サイト数 | 1サイト |
| 対応時期 | 2025年10月16日〜22日 |
| WordPress | 3.5.1 → 6.8.3 |
| 不正ファイル | 50件を削除または修正 |
| 脆弱性情報を確認したプラグイン | All In One SEO Pack、Contact Form 7、Intuitive Custom Post Order、Simple Tweet |
| 不正インデックス | あり |
| 主な対応 | 不正改ざん検査、不正ファイルの削除・修正、WordPress・プラグイン更新、不正インデックスの削除申請 |
調査で確認された内容
不正改ざん検査では、PHPファイルを中心に計50件の不正ファイルが確認されました。WordPress本体は3.5.1で、複数のプラグインも古いバージョンのまま運用されていました。
セキュリティ確認では、All In One SEO Pack、Contact Form 7、Intuitive Custom Post Order、Simple Tweetの4プラグインについて、調査時のバージョンが既知の脆弱性情報に該当していました。
また、検索エンジンへの不正インデックス登録も確認されたため、不正ファイルへの対応だけでなく、WordPress環境の更新と不正インデックスへの対応をあわせて実施しました。
確認された不正ファイル
不正改ざん検査で確認された以下の50件について、削除または修正を実施しました。
| 種類 | 確認されたファイル |
|---|---|
| PHPファイル等 | agkovofg.php、bypass.php、byttyneb.php、click.php、etsekfld.php、feispign.php、hogpdtat.php、ibofctie.php、index.php0、inputs.php、iqutnaze.php、item.php、jpiysvtq.php、mah.php、mainhack.php、networks.php、newuser.php、oeceqrsh.php、pages.php、plugins.php、pmphzzqt.php、postnews.php、product.php、rhaisrhu.php、rxzx.php、search.php、snwvfwfj.php、sxjiskdi.php、trpuceet.php、vhviliiz.php、wgp.php、wp.php、index.php、wp-app.php、wp-auto8T.php、wp-ip.php、wso.php、xceghcxn.php、ybjaioty.php、yuz.php、z.php、zlpganyh.php、zx.php、edit.php、dtoken.php |
| その他 | .htaccess、pp.png、bash.alfa、perl.alfa、py.alfa |
確認された脆弱性
調査時には、以下の4プラグインで既知の脆弱性情報に該当するバージョンが使用されていました。
| プラグイン | 調査時バージョン | 確認された内容 |
|---|---|---|
| All In One SEO Pack | 2.0.1 | JVNDB-2024-024686。4.6.1.1未満で、情報の取得・改ざんにつながる脆弱性情報 |
| Contact Form 7 | 3.4.1 | JVNDB-2025-008231。6.0.6未満で、情報の取得・改ざんにつながる脆弱性情報 |
| Intuitive Custom Post Order | 2.0.4 | JVNDB-2023-026709。3.1.3およびそれ以前で、情報の取得・改ざん、サービス運用妨害(DoS)につながる脆弱性情報 |
| Simple Tweet | 1.4.0.2 | JVNDB-2024-020659。1.4.0.2およびそれ以前で、情報の取得・改ざんにつながる脆弱性情報 |
今回の対応では、これらの脆弱性情報を確認したうえで、利用環境に応じてプラグインの更新や整理を実施しました。
実施したマルウェア駆除・復旧作業
- WordPressサイトの不正改ざん検査
- 確認された不正ファイルの削除・修正
- WordPress本体のアップデート
- プラグインのアップデート
- 未使用・不要プラグインの整理・削除
- 不正インデックスの確認
- 不正インデックスの削除申請
WordPress・プラグインの確認・更新内容
WordPress本体は3.5.1から6.8.3へ更新しました。継続利用するプラグインを含め、以下の更新を実施しています。
| 対象 | 作業前 | 作業後 |
|---|---|---|
| WordPress本体 | 3.5.1 | 6.8.3 |
| All In One SEO Pack | 2.0.1 | 4.8.8 |
| Contact Form 7 | 3.4.1 | 6.1.2 |
| Custom Post Type UI | 0.7.2 | 1.18.0 |
| Intuitive Custom Post Order | 2.0.4 | 3.2.0 |
| Simple Page Ordering | 2 | 2.7.4 |
| WP Multibyte Patch | 1.6.4 | 2.9.2 |
| Wp Pagenavi Style | 1.3 | 1.4 |
| WP-PageNavi | 2.83 | 2.94.5 |
| カスタムフィールドテンプレート | 2.1.3 | 2.7.4 |
Intuitive Custom Post Orderは2.0.4から3.2.0へ更新し、確認されていた3.1.3以前を対象とする脆弱性の範囲外となるバージョンへ更新しました。
All In One SEO PackとContact Form 7についても、調査時に確認された脆弱性の対象範囲を上回るバージョンへ更新しています。
不正インデックスへの対応
検索エンジンへの不正インデックス登録が確認されました。
10月16日から22日にかけて不正インデックスへの対応を行い、削除申請を完了しました。サイト内部のマルウェア駆除とあわせて、検索結果側に残った不正なインデックスについても対応しています。
対応結果
不正改ざん検査で確認された50件のファイルを削除または修正し、WordPress本体と必要なプラグインの更新を実施しました。
あわせて、調査時に確認されたプラグインの脆弱性への対応と、不正インデックスの削除申請まで行い、WordPressサイトの復旧作業を完了しました。
再発防止について
WordPressでは、本体だけでなくプラグインも継続して更新し、既知の脆弱性が残ったバージョンを長期間使用しないことが重要です。
定期的なバックアップ、不正改ざん・マルウェア検査、利用中プラグインの脆弱性情報の確認を行うことで、異常の早期発見と復旧に備えることができます。
WordPressのマルウェア感染でお困りの方へ
救急WEBでは、WordPressのマルウェア駆除、不正ファイルやサイト改ざんの調査・復旧、不正リダイレクト、不正インデックスへの対応、WordPress本体やプラグインの更新などを行っています。
多数の不正ファイルが見つかった場合や、古いWordPress・プラグインが使用されている場合、検索結果に意図しないページが登録されている場合など、サイトの状態を調査したうえで必要な駆除・復旧作業を進めます。
