WooCommerceを利用するWordPressサイト1件に対し、マルウェア調査と駆除・復旧作業を実施しました。複数の不正ファイルを削除または修正し、Booster for WooCommerceなどに関連する脆弱性情報を確認したうえでプラグインを更新。さらに、検索インデックスに登録されていた「?」付きURLの除外対応も行っています。
対応概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応サイト数 | 1サイト |
| 対応時期 | 2025年10月28日 |
| WordPress | 6.8.3 |
| 不正ファイル | 複数の不正ファイルを削除・修正 |
| 脆弱性・セキュリティ確認 | Booster for WooCommerceなど複数プラグインの脆弱性情報を確認 |
| プラグイン対応 | 複数プラグインを更新 |
| 不正インデックス | あり。「?」付きURLのインデックス除外対応を実施 |
調査で確認された内容
サイト内の不正改ざん検査を実施したところ、複数の不正ファイルが確認されました。あわせて、導入されている複数のWordPressプラグインについて、過去に公開された脆弱性情報を確認しています。
プラグインは必要な更新を行い、セキュリティ上のリスクがある状態を整理しました。また、検索インデックスには「?」付きURLが登録されており、マルウェア駆除後にインデックス除外対応も実施しました。
確認された不正ファイル
削除または修正した不正ファイルは以下のとおりです。
| ファイル名 | 確認・対応内容 |
|---|---|
.htaccess | 14,717ファイルが削除または修正対象 |
cache.php | 削除 |
index.php | 削除 |
radio.php | 削除 |
about.php | 削除 |
確認された脆弱性
導入されていたプラグインについて、以下の脆弱性情報が確認されました。
| プラグイン | 調査時バージョン | 確認された内容 |
|---|---|---|
| Booster for WooCommerce | 7.2.8 | JVNDB-2025-003395。4.0.1以上7.2.5未満では、情報取得・改ざん・サービス運用妨害(DoS)の影響が示されています |
| MetaSlider | 3.100.0 | JVNDB-2025-008635。3.99.0未満では、情報取得・改ざんの影響が示されています |
| Newsletter | 8.9.2 | JVNDB-2025-006881。8.8.5未満では、情報取得・改ざんの影響が示されています |
| Product Import Export for WooCommerce | 2.5.5 | 関連情報としてJVNDB-2025-003395が確認されています |
| SiteOrigin Widgets Bundle | 1.69.2 | JVNDB-2025-008396。1.69.0未満では、情報取得・改ざんの影響が示されています |
| User Registration & Membership | 4.3.0 | JVNDB-2025-008371。4.1.4未満では、情報改ざんの影響が示されています |
また、Black Studio TinyMCE Widgetは最終更新から1年が経過しており、最新のWordPressとの互換性がないプラグインとしてセキュリティ上のリスクも確認しました。
実施したマルウェア駆除・復旧作業
- WordPressサイト内の不正改ざん検査
- 不正ファイルの削除・修正
- 導入プラグインの脆弱性情報確認
- WordPress・プラグインのバージョン確認
- 必要なプラグインのアップデート
- 未使用・不要プラグインの整理・削除
- 不正インデックスへの対応
WordPress・プラグイン・テーマの確認・更新内容
WordPress本体は6.8.3で、バージョン変更は実施していません。
更新を行った主なプラグインは以下のとおりです。
| 対象 | 作業前 | 作業後 |
|---|---|---|
| Anti-Spam by CleanTalk | 6.64 | 6.67 |
| Booster for WooCommerce | 7.2.8 | 7.5.0 |
| Category Order and Taxonomy Terms Order | 1.9 | 1.9.1 |
| Contact Form 7 | 6.1 | 6.1.3 |
| Content Views | 4.1 | 4.2 |
| Download Monitor | 5.0.28 | 5.1.5 |
| Flexible Shipping | 6.2.1 | 6.4.0 |
| Google Analytics Dashboard for WP (GADWP) | 8.7.4 | 8.9.0 |
| Import Export WordPress Users and WooCommerce Customers | 2.6.4 | 2.6.6 |
| Japanized for WooCommerce | 2.6.43 | 2.7.15 |
| MetaSlider | 3.100.0 | 3.102.0 |
| Newsletter | 8.9.2 | 9.0.7 |
| Page Builder by SiteOrigin | 2.32.1 | 2.33.3 |
| Product Import Export for WooCommerce | 2.5.5 | 2.5.7 |
| SiteOrigin Widgets Bundle | 1.69.2 | 1.70.1 |
| UpdraftPlus – Backup/Restore | 1.25.6 | 1.25.8 |
| User Registration & Membership | 4.3.0 | 4.4.5 |
| WooCommerce | 10.0.3 | 10.3.4 |
| WooCommerce Stripe Gateway | 9.7.0 | 10.0.1 |
| WooCommerce Wholesale Prices | 2.2.3 | 2.2.5 |
| Wordfence Security | 8.1.0 | 8.1.1 |
不正インデックスへの対応
検索インデックスには、不正な「?」付きURLの登録が確認されました。
マルウェア駆除やプラグイン更新後、11月7日に対象URLのインデックス除外対応を実施しています。
対応結果
サイト内で確認された不正ファイルについて削除・修正を行い、導入プラグインのセキュリティ確認と必要なアップデートを実施しました。
あわせて、不正インデックスとして確認された「?」付きURLへの除外対応まで行い、調査時に確認された問題に対する駆除・復旧作業を完了しました。
再発防止について
WordPressのマルウェア対策では、本体・プラグインを継続して更新し、脆弱性が公開された場合に速やかに対応することが重要です。長期間更新されていないプラグインや最新WordPressとの互換性に問題があるプラグインについても、継続利用の必要性を確認する必要があります。
定期的なバックアップとマルウェア検査を組み合わせ、サイト内のファイルや検索インデックスに異常がないか確認することも再発防止につながります。
WordPressのマルウェア感染でお困りの方へ
救急WEBでは、WordPressのマルウェア駆除、サイト改ざんの調査・復旧、不正ファイルの削除、不正リダイレクトや不正インデックスへの対応、プラグインの脆弱性確認、復旧後のセキュリティ対策まで対応しています。
WordPressサイトで不審なファイルや検索結果の異常などが確認された場合は、サイト内の調査から必要な復旧作業まで状況に応じて対応します。
